Helloテーマは、Elementorの公式テーマでありElementorとの統合を念頭に置いて設計されています。Helloテーマはとにかく軽量・高速パフォーマンスを実現することができます。しかし、そんなHelloテーマにもデメリットがあります。
Helloテーマのメリット
とにかく軽量&高速
Helloテーマは最小限のコードで作られていて、ウェブサイトの読み込み速度が見込めます。これにより、ユーザーエクスペリエンスが向上し、SEOのランキングも上がりやすくなります。プラグイン「Elementor」を使ったページは、通常のウェブサイト(HTML・CSSで作ったサイトや、エディター系プラグインを使っていないワードプレスサイト)に比べて遅くなる傾向にあります。そのため、テーマが軽量であることはウェブサイトのスピードを大きく左右します。
完全無料
アカウント登録も何もすることなく、完全に無料です。Helloテーマは有料版はありません。無料版のみの提供です。Elementorの無料版と、Helloテーマがあればウェブサイトは無料で作ることができます。(サーバー、ドメイン代は別として)インストールはワードプレスの管理画面から、外観、テーマと進み、検索窓に「Hello」と入れることで表示されインストールすることができます。
シンプル機能
Helloテーマには他のテーマのような機能はありません。不便に思うかもしれませんが、そのような機能はElementorを使って実装するように作られています。「Elementor専用のテーマ」だと思ってください。軽量&高速を実現するために機能を削りまくったテーマです。
長期的サポートと更新
HelloテーマはElementor社が作ったテーマです。プラグインの「Elementor」と同じ会社が開発・更新をしています。そのため、プラグインの「Elementor」が存在する限り、(恐らく)長期的なサポート、更新を受けることができるはずです。
Helloテーマのデメリット
シンプルすぎて機能不足
Helloテーマの良い点である「シンプル機能」ですが、悪い点でもあります。軽量&高速を実現するために削りすぎたのか、他の有名テーマにはある「ヘッダー・フッター設定」を行うことができません。1ページ、2ページ程度のウェブサイトであれば問題にはなりませんが、10ページ、20ページのウェブサイトとなると話は違います。ページ制作、ページ更新に多くの時間をかけることになってしまいます。
Helloテーマを使いながら「ヘッダー・フッター設定」を行う方法は、Elementor PRO(Elementorの有料版)を契約するか、別のプラグインを導入する必要があります。
Elementorを使わなくなったら使えない
Helloテーマは非常にシンプルな構成です。そのため、Elementorがないとデザインのカスタマイズがほとんどできません。他のテーマである「Astra」などのようにプリセットのレイアウトやデザインオプションがテーマ自体に搭載されていないため、自分でコードを追加するか、他のプラグインを使わないと柔軟なデザインが難しくなってしまいます。
ECプラグインなどとの統合が不十分
Helloテーマは、ECプラグインである「WooCommerce」などのプラグインとの統合に特化していません。デザインや機能の調整が必要な場合、ElementorやカスタムCSSを使用してゼロから作らなければなりません。また「Astra」の話になりますが、AstraはWooCommerceやLMSプラグインとスムーズに統合しやすく設計されています。
まとめ
まとめると、超小規模ウェブサイトで、名刺のようなウェブサイトを作るのであれば「Elementor+Helloテーマ」で問題ないでしょう。しかし、「それ以外のウェブサイト」を作るのであれば他のテーマがオススメです。例えば、「Astra」「OceanWP」なども高速・高機能なテーマがあります。こちらも人気なので検討する必要がありますね。
アクティブインストール数 | |
Helloテーマ | 100万サイト以上 |
Astra | 100万サイト以上 |
OceanWP | 60万サイト以上 |
ワードプレスは「ひとつのテーマをずっと作り込む」人が多いと思います。ですから、Helloテーマで作り込んで、後でテーマを変えることになったら、非常に大変な思いをします。Helloテーマは軽量&高速という強いメリットがありますが、逆に考えると機能不足というデメリットでもあります。テーマ選びは難しいですが、よく考えて選ぶことが大事ですね。